2024年3月15日
7月6日(木)に、立教大学(東京都豊島区西池袋3-34-1)にて、「世界のトイレ問題とサーキュラーエコノミーを考える」公開講演会が開催されます。 ご参加には事前申込みが必要となり、お申込み順での受付となります。(定員あり) SDGsでは、「安全な水とトイレを世界中に」(目標6)の達成に向けて、世界中でさまざまな取り組みが行われています。快適で衛生的なトイレの確保は感染症対策上も重要な課題であり人の命に係わる問題です。また、トイレの排泄物の適切な処理は環境問題や排泄物の肥料化など循環型社会の実現にとっても重要な課題となっています。トイレ問題の解決は、都市や地方、山間部、離島、河川敷など、公共下水道や尿処理施設などのインフラの有無や人口密度などによってさまざまなアプローチが求められます。また、災害時の避難所や難民キャンプ、工事現場、大規模イベント会場などの非常時利用や福祉や医療の簡易利用など、電気や水道、下水道が利用できない仮設的利用の際にも、快適で衛生的なトイレが求められます。さらに、排泄物や、食品加工の廃水・汚泥、家庭や飲食店で発生する食物残渣などの廃棄物を効率的に分解・消臭・無害化し、安全な水資源と肥料資源として循環させるサーキュラーエコノミーの実現が求められています。 本講演会では、社会デザインの視点から、世界のトイレ問題の解決とサーキュラーエコノミー(※)の実現に向けて、その戦略と方法について討論します。 (※)サーキュラーエコノミーとは、従来の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の取り組みに加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効利用しながらサービス等を通じて付加価値を生み出す経済活動のことです。 開催概要 ・日時:2023年7月6日(木) 18:30~20:00(対面・オンラインの同時中継を予定) ・場所:立教大学池袋キャンパス 11号館 AB01教室+オンライン(Zoom) ・主催:立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科・社会デザイン研究所 ・対象:本学学生・教職員,一般市民 ・参加費:無料 ・定員:会場参加の定員100名 リモート参加の定員100名 ・参加申込:必要(下記の「お申込はこちら」で開く申込フォームからお願いします) ・申込締切:2023年7月5日(水) 15時 申込をされた方へ、7月6日(木)の15時までに参加用ZoomのURLを登録されたメールアドレスにお送りします。 お問い合わせも参加申込フォームからお願いします。 お申込はこちらhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSescUKyRCuE0wKKvdE0FPDZJ28uP1LkkC3NLpmuj00jebLv0w/viewform プログラム ● 講演1「災害時のトイレ問題を考える」 岡山 朋子 大正大学地域創生学部地域創生学科教授 ● 講演2「社会のトイレ問題を考える」 加藤 篤 特定非営利活動法人日本トイレ研究所代表理事 ● 報告「実証実験報告:オフグリッド・トイレとサーキュラーエコノミー」 齊藤 学志 立教大学社会デザイン研究所研究員 ● 討論「トイレで社会をデザインする~SDGs目標6安全な水とトイレを世界中に~」 パネル:岡山 朋子、加藤 篤、齋藤 学志 司会:長坂 俊成 講師紹介(登壇順) ・・・・・・・・・・・・・ 岡山 朋子(おかやま・ともこ) 大正大学地域創生学部地域創生学科教授 1971年生まれ。専門は環境学。災害廃棄物対策や災害トイレ対応・災害時の女性のトイレ問題の研究に従事。第3回日本トイレひと大賞(2018)受賞 「「トイレに行きたくない」状況をいかに回避するか考える災害トイレ研究」 ・・・・・・・・・・・・・ 加藤 篤(かとう・あつし) 特定非営利活動法人日本トイレ研究所代表理事。 1972年生まれ。まちづくりのシンクタンクを経て、現在、NPO法人日本トイレ研究所代表理事。災害時のトイレ調査や防災トイレワークショップの実施、防災トイレ計画(D-TOP)の作成、災害時のトイレを学ぶ参加型寸劇、小学校のトイレ空間改善(トイレカーペンターズほか)、トイレ美術館を展開。「災害時トイレ衛生管理講習会」を開催し、防災トイレアドバイザーの育成に取り組んでいる。現在「世界をもてなすトイレプロジェクト」を実施中。主な著作文等:『四快のすすめ(共著)』(新曜社)、『元気のしるし朝うんち(共著)』(少年写真新聞社)、『水の知(共著)』(化学同人)、『うんちさま(絵本)』(金の星社)、『うんちっち!のうた(作詞)』。 ・・・・・・・・・・・・・ 齊藤 学志(さいとう・たかし) 立教大学社会デザイン研究所研究員。 1992年生まれ。福井県立大学 海洋生物資源学部 海洋生物資源学科卒業、2015年東日本ガス入社。現在、スマートハウス等省エネ技術やミネラルイオントイレの普及に取り組む。 ・・・・・・・・・・・・・ 長坂 俊成(ながさか・としなり):司会 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科・社会学部教授。1962年生まれ。一般社団法人日本モバイル建築協会代表理事、一般社団法人日本ミネラルイオン産業協会代表理事(設立登記準備中)。専門はリスクガバナンス、防災危機管理、社会デザイン。社会貢献活動として、森林と共生する地産地消の木造モバイル建築の開発、恒久仕様の木造応急住宅の社会的備蓄、遠隔指揮調整支援システムの開発・普及、排泄物の肥料資源化等サーキュラーエコノミーに関する社会実装に取り組む。